川崎貨物駅は、川崎港に面した臨海工業地帯の後方に位置し、同工業地帯で生産される石油製品を始めとする各種化学薬品等の発送、またこれに要する原料の到着、それに川崎港を中心とする輸出入貨物等を輸送している貨物専用の駅です。
 当駅は、JR貨物と神奈川臨海鉄道との共同使用駅で、駅業務はJR貨物の委託を受けて神奈川臨海鉄道の社員があたっています。また、神奈川臨海鉄道3線(水江線、千鳥線、浮島線)への連絡駅でもあり、この3線は地域との密接な関係の上に成り立っており、鉄道輸送の特性である大量安定輸送の面から地域経済の発展に大きく貢献しています。なお、平成7年8月、下り線にコンテナホームを新設し、架線下によるコンテナ列車の着発線荷役を開始、同年10月より浮島線末広町駅においてコンテナ荷役の営業を開始しています。

クリーン川崎号
 東西に長い川崎市では、市西部の各処理センターに集められたゴミや焼却灰を、臨海部にある浮島処理センターまで運んでいます。従来のようにトラックだけに頼っていたのでは、渋滞や排気ガスによる交通公害をますます悪化させることになってしまいます。そこで、川崎市では、梶ヶ谷貨物ターミナル駅から末広町までの約23kmの輸送を鉄道に切り替え、ゴミの収集トラックなどの走行距離を1日当たり約26%も削減することができました。使用されているコンテナはこの輸送のために川崎市が開発した私有コンテナで、開口部の密封度が高く悪臭や汚水が漏れないように設計されています。
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